お腹

最も注意したいお腹周りの妊娠線

体型の急激な変化に皮膚の伸びが対応しきれず、皮膚の奥の組織が断裂してしまってできるとされる妊娠線。妊娠中に最も大きな変化があるのは、もちろん赤ちゃんを育てている場所であるお腹周りですので、お腹周りに妊娠線ができやすいのは当然とも言えます。

特にできやすいのは、妊娠5~7ヶ月と、妊娠9ヶ月~臨月の2つの時期。妊娠5ヶ月頃につわりがおさまると食欲が出て、体重が一気に増えやすい時期です。後期にかけてお腹は徐々に大きくなっていきますが、妊娠9ヶ月後半~臨月は、赤ちゃんの体重が急に増えやすい時期。お腹周りもそれまでと比べて一回り大きくなり、スイカのようにぱんぱんになります。とくに自分からは見えにくいお腹の下半分にケアが行きとどかず、気付かないうちに妊娠線ができやすいと言われています。

お腹に妊娠線ができやすい人の特徴をチェック

太り気味の体型の人

元々ちょっとぽっちゃり体型の人は、妊娠によってより脂肪の付きやすい体質になりやすいと言われています。食べつわりやつわり後の食欲回復に伴い、食事や間食を摂りすぎてしまい、急激な体重変化につながります。脂肪細胞は弾力がなく、体型の変化に合わせて伸びることができないため、途中で割れてしまって妊娠線ができてしまいます。

やせ型でも筋肉の少ない人

妊娠前はやせ型のタイプだったという人も油断は禁物です。妊娠中はホルモンバランスの影響で細胞の新陳代謝が悪く、また血行も滞ってしまい、余分な老廃物を貯め込みやすい体質になりがちです。また、それまで脂肪がついていなかった人でも、赤ちゃんへ与えるエネルギーを蓄えるために脂肪が付きやすくなるとも言われています。筋肉量が多ければ、基礎代謝が高いため脂肪が燃焼されやすく、急激な体重変化にはつながりにくいですが、運動不足などで筋肉量が少ないと、妊娠を機に一気に体重が増える恐れがあります。

経産婦さん

1人目の時に妊娠線ができなかったから…と油断は禁物です。一度子宮が大きくなったことがあるため、2人目以降の妊娠では子宮が膨らみやすく、急激な体型変化に皮下組織が対応できずに妊娠線につながる恐れがあります。

妊娠初期のうちからクリームは塗っておこう

妊娠線対策は、いつから始めれば良いのでしょうか。妊娠線は、80%の人が妊娠後期、18%の人が妊娠中期、2%の人が妊娠初期にできているようです。妊娠初期のつわりを終えた4~5ヶ月頃から出始める人もいるため、妊娠3ヶ月頃から保湿ケアを始めることが大切です。

保湿ローションやクリーム、オイルなどは今までの2倍3倍の量を塗るようにしましょう。妊娠前は主にお風呂上がりに保湿ケアを行っていたと思いますが、妊娠線を効果的に防ぐためには、乾燥やかゆみが気になる際もこまめにクリームなどを塗るようにします。目安としては、昼間も3~4時間毎に塗るのがベストです。

妊娠初期に妊娠線ができる人は少ないですが、この頃にきちんとケアをすることで大きく目立つ妊娠線を効果的に防げます。妊娠線ができてから、「妊娠線の数や長さには個人差があるからしょうがない」とあきらめるのではなく、前もってしっかりとケアをすることが大事なのです。

実際に、「全然妊娠線がない!」と言われる有名モデルや芸能人は妊娠線を防ぐために、早め早めの保湿ケアを行っています。

妊娠したら、「妊娠線予防には、どの保湿クリームが自分に合うかな」と探し始めてください。コラーゲンの生成を促し、肌に弾力と柔らかさを与える美容成分配合のクリームがおすすめです。

無添加で母体に優しいアイテムが多く、天然の良い香りがするものを選べば気分をリフレッシュでき、身も心も癒される時間を楽しめるでしょう。

保湿効果以外に抗炎症作用や鎮静効果、肌細胞を活性化させる効果のあるエッセンシャルオイルを配合したアイテムはとても人気です。

「シラノール誘導体」配合のクリームがおすすめ

妊娠線予防には、「シラノール誘導体」という成分を配合したクリームがおすすめです。このシラノール誘導体には、皮膚構造の修復・再構築、シワ対策、細胞賦活、皮膚疾患緩和の効果があります。

シラノール誘導体は妊娠線対策として海外では既に有名で、日本でも近年注目されるようになってきました。コラーゲン層を再構築して皮膚の弾力性を修復するため、妊娠線の原因となる皮膚の断裂を軽減してくれます。さらに、肌の奥まで浸透してくれる分、高い効果を期待できるのです。

妊娠線予防のための保湿は、皮膚表面だけでなく皮膚の奥から行わなければいけません。そのため、シラノール誘導体入りのクリームを使って妊娠線をしっかりと防ぎましょう。マッサージに用いるとより効果的です。

習慣づけることから始める

妊娠線予防のクリームは、1日にどのくらい塗れば効果的なのでしょうか。時期に合わせて調整する必要があるので、その目安やポイントを紹介します。また、乾燥肌や胎児が双子以上の場合は、お腹の皮膚が突っ張りやすいため、できるだけこまめに保湿ケアを行いましょう。

  • 妊娠初期

    ・1日に1回(習慣づける)

    ※朝晩どちらか1回塗る

    妊娠初期からしっかりと塗るようにします。「まだ大きくないから大丈夫」と油断している間に、肌の真皮層で断裂が起こっている可能性があります。 ですから、この頃からクリームを塗り、優しくマッサージを行っていきましょう。早めに習慣づけておけば、後々体質の変化が起こり体調を崩しやすくなっても、あまり苦に感じることなく妊娠線予防を続けていけます。

  • 妊娠中期

    ・1日2回

    ※朝晩1回ずつ塗る

    ※お風呂上がりがおすすめ

    お風呂上がりは血行が良くなり皮膚も柔らかくなっているため、保湿ローションやクリームに配合されている美容成分や有効成分が肌の奥に届きやすくなっています。

    逆に、このときに保湿ケアを怠ると、肌は乾燥しやすくなり、かゆみも出てくるでしょう。クリームを使い妊娠線予防のマッサージを行いながら、リラックスしましょう。

  • 妊娠後期

    ・1日3~4回

    ※昼間もクリームを塗る

    ※リビングや洗面台など、目につくところに保湿アイテムを置いておけば忘れずに使える

    ※妊娠線対策で1番気を抜いてはいけない時期

    妊娠後期はお腹が大きくなり、動くことも一苦労です。興奮すると胎児に良くないので、無理をせずにゆっくりと過ごす頃ですが、妊娠線対策は忘れずに実施しましょう。

    お腹が大きい分、皮膚に掛かる負荷も大きくなっています。1日最低3~4回は保湿ケアを行いましょう。

  • 出産後

    ・1日2回

    ※出産後に妊娠線を見つけたら、体調が回復した頃に再び塗り始める

    出産後も妊娠中と同じく、妊娠線予防の保湿ケアが必要です。妊娠で伸びたお腹の皮や骨盤をこの頃にしっかりと引き締めないと、その後なかなか戻りにくくなります。きちんとケアしたかどうかで、大きな差が出てくるのです。

    生まれてきた子どもとプールや温泉、オシャレなどを楽しみたいと考えている方は、なおさら妊娠線対策を行わなければなりません。

    これから再び出産を計画している方も、真皮層のダメージをできるだけ回復させるために、有効成分を配合したクリームできちんと保湿ケアを行いましょう。

お腹周りの妊娠線ケア方法

お腹周りの妊娠線は多くの妊産婦さんが気にするもの。できてしまってからではなかなかよくならない可能性も高いため、まずはできないようにする「予防」が大切になります。

  • 急激にお腹を大きくさせない(体重コントロール)
  • 皮膚組織が伸びやすくなるようケアする(保湿クリームやオイルなど)

上記2点が基本的な予防ケアで、根気良く継続させることで妊娠線予防に高い効果が期待できます。ただし、子宮を刺激することは赤ちゃんにあまり良くない場合もあるため、保湿クリームは柔らかいものを優しく肌に伸ばすようにしましょう。

これらのケアを行っても、結果的に妊娠線ができてしまった場合はクリニック(皮膚科)などに早めに相談することをおすすめします。放っておいても自然に直るということは残念ながらあまり期待できません。